衝動的室蘭岳登山記


■2006年10月5日木曜日

唐突ですが、山登り行ってきました。
近所の山、室蘭岳(ムロランダケ)です。
室蘭市民は通称「室蘭岳」と呼んでたりしますが、地図には「鷲別岳(ワシベツダケ)」と載ってるので多分正式名称はそちらですが。
標高911メートル。まあ小さい山ですね。
そんなわけで、ちょっと衝動的に登ってきました。
ところが、山に関してはド素人の自分。
まあ甘く見てたのですが、ちょっとした冒険になってしまいましたヨ・・・orz
マジで怖かったです(泣

そんなわけで室蘭岳をなつかしむ方。
室蘭岳に興味のある方。
オイラに何があったのか気になる方はどうぞ読んでやって下さい。

※登山は特になにもなかったので、何があったのかだけ見たい場合は「下山」から読めばOKかと。
登山の経緯
みなさん登山って何回くらいしたことありますか?
オイラは3回。

小学生高学年のときに室蘭岳登山。
中学生のときに室蘭岳登山。
高校生のときに羊蹄山登山。

そう、すでに室蘭岳には2回登ってます。
しかし前回登ったのはかなり昔。記憶の彼方。はっきり言ってあまり覚えてません。
そして、そんなオイラですが、実は「一度富士山登ってみたいなぁ」などと思ってたりするのですが、全く体鍛えてない人間がのぼれるんだろうか・・・という思いもあってまあ無理っぽいなあと既にあきらめてたりしたのですが、ふと「現状でどの程度いけるかな」と思い、そんなわけで身近なところでちょっと試してみようと突発的に室蘭岳を登ることに。

ちなみに富士山を登ってみたいと思ったキッカケですが・・・
先行者で有名なサイト「侍魂」で読んだ富士山登山の話を見て登ってみたいと思ったのでした。
なかなか笑えます。
しかし、アレを見て富士山登ってみたいと思うのはなんか間違ってる気もしますが。

そんなわけで準備
この時点で既に13時過ぎ。
まあ標高911メートルちょっとだし、小学生が遠足で登る山だし、まあ別に時間的な問題は無かろうと安易に判断。
念のため日の入り時刻を調べたら17時ちょい過ぎ。
ようわからんけど天気もいいし3時間もあれば帰って来れるっしょ。(←根拠無し)
とりあえず動きやすい厚手のズボンと、Tシャツの上に長袖の通気性の良さそうなシャツ。
たぶんこんなにいらないだろうと思いつつ1リットルの水。
あとなんとなくノド飴。
あとはメガネ装着して出発ー

登山開始
登山道前の駐車場に到着。この時点でちょうど14時。
近くに広い公園もあるせいか5〜6人の人がうろうろしてました。
でも登山しようとしてる人は居ない様子。正直登山開始する時刻でも無いからそんなもんか。
で、登山道の案内看板を見る。
まっすぐ登る「夏道コース」、西側にある隣り山を経由する「尾根コース(名前うろ覚え)」、東側にある隣り山カムイヌプリにもいける「水元沢コース」の三つの登山道が。
まあとりあえず、昔にも登ってるはずの「夏道コース」を行くことに決定。

さて登山道へ・・・ってなんかいきなり鎖で道ふさがれてるし・・・
と思ったらスノーモービルとかバイクの通行禁止してるだけなのか。
というわけで鎖をくぐって登山開始。
てくてく歩く。
右手に「だんぱらスキー場」を見ながら進みます。
なんかいっぱいトンボが飛んでて、オイラの肩にもぴとっと止まったり。
なんとなくなごみつつスキー場の方角を撮影。(ちなみに写真は全部携帯電話にて撮影)

なんか木が一本だけ仲間はずれ。


そのまま歩いてると、下山途中の3人組とすれ違う。
誰もいないかと思ったけど居るもんだなぁ・・・
しかしまあ、時刻を考えるとそうですね。普通はもう下山する時間ですよね・・・。

そしてたいした時間もかからず山小屋「白鳥ヒュッテ」に到着。

誰もいません。予想通りですが。
ちなみにここが5合目です。
しかし昔の記憶と全然違う気がしますがこんな建物だったっけ・・・?
一応登山届けみたいの書く場所ありましたが、すぐ帰れるだろうしまあいいか。
とりあえずここから登山コースが二手に分かれます。
  まっすぐ登る「夏道コース」
  遠回りな「尾根コース(うろ覚え)」

では「夏道コース」へゴー。
頂上までは2キロちょっとらしい。まあ2キロならたいしたことなさそう(←甘い)
とりあえず夏道コース入口付近にススキの群れ(?)を発見して撮影。


いや、なんか好きなんですよ。ススキ。ふわふわ(?)してるし。
いっぱいすすきが生えてるとことか突撃したくなります(変な人)

で、ここから急に道が狭く、そして急勾配で岩だらけに。

写真だとあんまり急な登りに見えないですね・・・
とにかく急な、段差の高い階段がしばらく続いていると思ってもらえれば良いかと。
ここでかなり体力を消耗。なかなかにキツイですなぁー

で、途中でちょっと水源が。「水神社」


コレが水源。青いネットの辺りからちょろちょろと出てます。


近くには小さな社?が。


水神社を後にしてまた引き続き急な坂を登って行きます。
木の向きと斜面の角度を見てもらえばなんとなく急勾配なのはわかってもらえるかと。


正直すでに汗だく。まだ登り始めなのにいいいい
そしてようやく「がんばり岩」という地点に到着。

なんか巨大な岩にうっすらと文字が彫刻されてます。よく読めませんが・・・。
ちょっと高台みたいになっていて、見晴らしが良くなってます。
ちなみにさっきの「白鳥ヒュッテ」から「がんばり岩」までたしか320メートルくらいだったはず。
既にかなりの疲労。足の筋肉もけっこうやられてます。正直キツイです(泣
・・・帰っていいですか・・・?
しかし。
昔登った時の記憶で、この「がんばり岩」まではかなりキツイけど、その後はそうでもなかったという記憶が。
そんなわけでちょっと休憩しつつまだまだがんばるよー。

とりあえずがんばり岩から景色を撮影。

方角的には幌別あたりだろうか。

そして記憶にあったように、やっぱりがんばり岩を過ぎて少しすると坂の勾配が少しゆるやかになり、だいぶ楽に。
そして唐突に植生が変わって辺りの木が白樺だらけに。

なんでだろ。標高のせい・・・?

その後もたびたび休みつつなんとか登ります。
そして「頂上マデ1000M」の看板が。

かなり登った気がしますがやっと半分・・・orz
もう汗でTシャツどころか上に羽織ったシャツも濡れてる有様。
「こんなにいらないだろう」と持ってきた1リットルの水がどんどん無くなります。
甘かったなぁ・・・もうかなりの疲労です。
運動不足の身にはツライです。はい。
ふとももの付け根に鈍く痛むようになってきて、休む頻度も多くなります。
この頃、凪の時間帯なのか無風状態。
自分が停止すると全く無音です。
たまに虫がチョリチョリないたり、野鳥が鳴いてたり飛んだり。

で、なんとなくぼーっと空を撮影。ほとんど白樺の木しか写ってませんが。


ツライ・・・とは思うものの、でもなんかいいですな。
とりあえず休み休みならばなんとかいける様子。
がんばろー

そして、標高のせいなのか唐突に白樺の森というか林というか・・・を抜けました。


一気に見晴らしが良くなりました。


しかしこの辺りからなぜか石段が多くなります。

石がきっちり密集して積み重なってるのでまあ人口的に組んだんでしょうね。
・・・とは思うものの、大きな石は長辺が70〜100センチくらいあります。
これ全部人の手で運んで来たんだろうか・・・
ヘリで運ぶって手もあるか・・・。
しかし、この石段途切れ途切れではあるものの、かなりの距離続きます。
石段作った方、ご苦労様です。おかげでかなり歩き安いです。

で、景色が良いので風景を撮影。
霧が出てぼんやりとした室蘭港(笑

まあ写真も悪いですが、肉眼でもぼんやりとしか見えません。
ほんと室蘭って霧が多いんですよね。

そして幌別・登別方面。

ようわからんですね・・・

まだまだ続く石段。


そしてやっと頂上が見えて来ました。
で、なんとなく東側にある隣り山「カムイヌプリ」(多分)を撮影。

真ん中に写ってる山、なんかおっぱいみたいな形ですな。
・・・写真ではわかりにくいですが、真ん中が乳首のようにちょっと突き出てます(笑
けっこう距離がありそうです・・・

そして頂上手前に何か石が1mくらいの高さに積まれてます。
なんだろうと思って見てみたら慰霊碑でした。
慰霊碑は二つあって、かなり古い日付と人の名前と室工大山岳部の文字が。
遭難した人がいたんですか・・・
冬登山とか、道のないところを進んで・・・とかだろうか。
なんとなく慰霊碑を撮影するのは憚られたので、とりあえず慰霊碑のあるところから、登ってきたのとは反対側(南側から登って来たので、反対側は北側。方向的には洞爺湖方面かな?)を撮影。

といってもひたすら山しかないですな(笑
ちなみにこの位置に立つと、遠くからけっこうな音量で水の流れる音が聞こえてきます。
でも流れるというか、滝みたいな感じでした。川も滝も見当たりませんでしたが。

そしてやっと頂上に着きました〜


鐘もあります。

とりあえず鳴らしてみる。
なんかむなしい・・・

そして下山
さて、時計を見るとちょうど16時。
駐車場でちょうど14時だったので、ちょうど2時間かかったわけですね(わかりやすい)
ふと見るともうひとつの道「尾根コース(しつこいがうろ覚えです)」が。
南側へまっすぐ下る「夏道コース」に対して、この尾根コースは西側にあるなんたら山を経由してから南側へ降りる明らかに遠回りなコース。
まあ下山は早く帰れるだろうしまあ日が暮れる頃には帰れるかー。
正直この時点では、登山を終えてかなり気持ちが大きくなってました。
さきほど「小さい山とは言え、登山を甘くみてたな」とか思ったことなど早くも忘れてましたよ。

そんなわけで、せっかくなのでまだ行ったことの無い尾根コースへ突撃。
ここからは未知の領域です。
もう既にかなりの疲労ではあったものの、「あとは帰るだけ」という考えがあるせいかかなり気が楽で、けっこうわくわくしてました。
尾根コースを進んでみれば、こちらはなんかやたらと笹薮にかこまれ、地面も根が露出していて天然のブービートラップがあちこちに。
道も中途半端に妙な段差があったりして割と道が悪い・・・
そしてそれなりに歩いてちょっと後悔。
あとは下りだと思ってましたが、となり山へ行くということは、当然ちょっと下ってからまた登るわけで。
・・・まあたいした距離でも無いし・・・
そんなこんなでとなり山に到着。
なんとなく室蘭岳を撮影。

写真の向かって右側が南側です。
ちょうど写真の山の輪郭に沿って登山してたことになります。

って、道を見るとさらにとなりの山に伸びてます。
なにいいいい
またちょっと下ってから、ちょっと登り。
今度こそとなり山に到着。道が南側に向かってます。
わかりにくいと思うので、ここでここまでの道のりの簡単な図を。


ふと時計を見ると16時半。となり山に来るだけでもう30分経ってるしっ
ちなみに日の入りは17時ちょっと過ぎ。
まあ、日が沈んでもすぐ暗くなるわけじゃないし〜と、まだ余裕でした。
そして本格的に下山。
しかしなんか道がすごい細いです。しかもかなり急。
そしてあいかわらず根が無数に張り巡らされてて、天然のトラップが。
うっかり足を引っ掛けて転んだらかなりヤバそうです。
50センチくらいの段差とか普通にあちこちにあるんですけど・・・。
なるほど。遠足などでこっちの登山コースは使わない訳ですね・・・
多分小学生にはかなりキツイです。
こんなとこで転んで骨折・・・なんてシャレにならんので、かなり慎重に進みます。

けっこうキケンな道とは言え、精神的にはまだわりと余裕です。
なんとなくまたススキとか撮っちゃいます


で、こっちの尾根コースからは夏道コース全体が見渡せるのですが、そこで気付きました。

写真中央の段差わかるでしょうか。
向かって右側から左側に向かって登ってたわけですが・・・
位置関係から予測するとちょうど夏道コース最初の頃の、あの急な坂道のあたりです。
見てのとおりかなりの傾斜になってますね。
まあまっすぐ登るわけではないですが・・・。

ちなみにこの時、けっこう風が強くなってきまして、冷たい10月の風でけっこう寒いです。
北海道は早いと11月中旬くらいで雪が降りますからねぇ。
おかげでだいぶ汗も乾きました・・・。

そうこうするうちに標高もだいぶ下がって来ました。
例によってある高度からいきなり森になってます。
この頃になると太陽が、まもなく沈むという感じでしたが、まだ気楽なものでした。

しかし森に突入すると、当然ですが急激に暗くなります。

写真ではこの時点ではけっこう明るく写ってますね。
肉眼ではもうすこし暗かったような気がしますが。
それでも、最初のころはなんとなく「Air」の「Summer編」を思い出したりしてちょっとわくわくしてたり。

しかし、こっちの森は登ってくる時に通った森に較べると、なんというか・・・不気味な感じがします。
ただ単に薄暗いからだろって気がしないでもないのですが、なぜかこっちの森は太くて大きな木が多いような気がします。
そしてなぜか朽ちた木が多いような。
なんか頻繁に倒れてる木をみかけます。
道を塞ぐ形で倒れてる木が何本もありました。(塞ぐといってもその下を屈んでくぐれる程度の空間はありますが)
というか、夏道コースはメインの登山道なので朽木や倒木は処分されてて、こっちのコースは放置してるってだけなのかも。
ちなみにこんな感じです。

はい、もうかなり暗いです。

さすがに10月にもなると日が沈んでから暗くなるのが早いですね・・・
いや、森の中にいるから余計暗いんですけど。
ちなみにふとメガネをはずしてみると、暗くて、正直ほとんど道がもう見えません。
突発的な登山だし、当然照明になるようなものは持ってきてません。 さすがにヤバイと思いはじめました。
森に入ってからは急な段差などは少なくなったものの、たまに段差はあります。
こう暗いとかなり危険です。さすがにあせって来ました。
なんていっても見知らぬ道です。しかも一人ぼっちです。

ふと気がつくとザーーという音が。どうも近くに川があるらしい。
急に心細くなります。
時折「ギェーギェー」と鳥が鳴いてたり。
いきなり近くで鳥が飛び立ったり。
ちょくちょくクモの巣にひっかかってイヤな気分になったり。
かなり不安になってきました。
そうこうしてるうちにどんどん暗くなります
「ヤベェ!まじヤベェよ!」
気がつけば一度引いたはずの汗がまた噴出してます。
知らないうちに、もうほとんど見えない足元を必死に注意しつつかなりのハイペースで歩いてました。
たまに1メートル近くあるんじゃないかっていう段差(もちろん下り)があったりして泣きそうに。
暗くてよく見えないっちゅうねん!
って、なんかどんどん水の音が近づいてるんですけど・・・
そして目の前に川が・・・

といっても、見てのとおり真っ暗で、すぐ目の前でザアアアアアアアアアアアア!と音がするので川があるのがわかるというだけなんですが・・・。
でも、肉眼では目をこらせばもう少し見えるんですけど。
水の音はかなり大きく、対岸までは3メートルくらいあるようでした。
とはいっても、もうかなりの暗さ。正直もうほとんど道が見えません。
こんな見知らぬ道で森の中で真っ暗で一人ってかなりの恐怖です。
もうひたすら頭の中は「ヤバイ!マジヤバイよ!」でした。


そしてそれから。


















川のそばで唐突に道が途切れました。










え・・・・・・えええええええええ!?Σ(゜口゜;
(゜ロ゜; 三 ;゜ロ゜)ヒイイイィィ
なに!?どういうこと!?









目の前は川。(゚合゚;)







ふと脳裏をよぎる「遭難」の二文字。









OK落ち着こう。








川ももちろん暗くて、なんか黒いなにかが流れているようにしか見えません。
たとえ大量の血で真っ赤に染まってたとしても全く判別できません。
本気であせりました。
どっかで道間違った!?
かなり暗かったし、途中で分岐点とか見逃した可能性も否定できません。



ふと空をみるとまあるい月がのぼってます。
しかも霧が出ていてぼんやりと妖しく光ってます。
ええ。今日は十五夜の前日。待宵月ですから。
ほぼ満月なら明るいだろうと思われるかもしれませんが、それは直接月の光で照らされる場合だけです。
森の中までは月の光が届かず、むしろ逆効果です。
空が明るいと、森の中はより暗くなります。
夜明け前が一番暗いと言われるのは、空が明るいとコントラストがきつくなり、その分地上が相対的に暗くなるからです。



そんなわけで・・・・・・どうすんべ(汗)


しかし、しばらく考えている内に気付きました。対岸の木に横長の真四角の物体が張り付いてます。
この時点ではもう、木はシルエットとしてしか認識できない状態だったのですが、そのシルエットに横15センチ、縦3センチくらいのシルエットがくっついていてあきらかに人口的な物と思われ。
形状からするとたぶん矢印が書いてあるんじゃないかと思われます。



しかし思った。



橋は・・・無い。





そうか、川を自力で渡れという事か・・・。


川を・・・・・・この黒い川を・・・・・・?

黒く見えるだけですが。



暗くて水量は不明ですがかなりの大音量を発する川です。(心細さにより音量アップして感じるだけかもしれませんが)
暗くてよくわかりませんがなんとなく川幅は3メートルくらい。(恐怖でそんな気がしただけで実際は1メートルかもしれませんが)
ちなみに2〜3日前には台風の影響で雨がけっこう長く降ってました。
・・・そういえばところどころ泥道でした。


ふと昔みたTVを思い出しました。
ある登山者が、山の中で小さな川をわたろうとして転倒。
まあそれ自体は特別怪我をしたわけでは無く、ちょっと水に濡れた程度だったんです。
しかし、転んだ際にメガネを落としてしまい、さらに方向もよくわからなくなり。
その人はたまたまものすごく視力が悪く、もう道を判別することすら困難で。
その人はたしか3〜4日山の中をさまよいつつも、偶然どこかの道路にたどり着いて通りがかった車に助けられたそうです。



・・・やなこと思い出したな(汗


で、目を凝らすと足場にして渡れると思われる岩が川の中にあります。
※乾いている石はうっすらと白く見える


そんなわけで意を決して恐る恐る踏み出します。
一歩、二歩、三歩。


もう石はありません。



その先はとりあえず「黒」。黒い何かが。
水で黒いのか、地面が露出して黒いのか、黒い虫が大発生しているから黒いのか判別つきません(泣



まあ多分?登山道だしそんなに川幅が広いとも思えません。
しかし、今思うと、見知らぬ道、夜の森の中、暗くてよく見えない、一人ぼっちという状態だったのでかなり怖かったんですが、多分昼間に来たらなんてことない平凡な小さな川な気がします(笑
そんなわけでジャンプ。


・・・ちょっと濡れました。(靴がね


しかし先ほどの木にへばりついてた四角い何かは暗くてなんだかわかりませんでした。
今考えると、携帯電話の液晶画面をライト代わりにすれば見えたかも。
川も照らせたかもなぁ。
今度こういう状況になったらやってみよっと。


・・・こんな状況になりたくねええええええ


そんなわけで、靴が濡れて中まで染みてきつつも、無事に川をわたったところ微妙に道が二手に分かれててあせったものの、片方はなんか川の上流に向かってたので却下。
そしてまたけっこう急な上り坂。orz

しかし、さきほどのジャンプで勢いづいたのか、恐怖に突き動かされたのか、あれほど疲労してたはずなのに、転ばないように腰を低くして腕を曲げて前に突き出してガウォーク状態で小走り。しかも登り。
どこにそんな体力があったのか・・・(笑
もう完全に足元は見えなかったので、あとで考えると危なかったなぁ・・・


でも、川越えから100メートルくらい(多分)進んだところで建物(のシルエット)が見えました。
「助かった!」
これでもう大丈夫と走るのをやめ、てくてくと歩いていきます。

そして辺り一面に弟切草が・・・茂ってたら怖いな(笑

まあ建物は白鳥ヒュッテでした。
しかし、街灯など無いのでもちろん暗くて不気味。
ここからは道も広くなるし、平坦な道。
安心したものの、やはりそこは暗い森の道。
やっぱ怖いです


でもまあ、あとは確か300メートルくらいのはず。
気力を振り絞ってとぼとぼ歩きます(苦笑)
そして人口の光を見た時はものすごく安心しました。
駐車場近くにレストランみたいな建物があり、その光でした。
そしてほどなくして駐車場に到着。
そこでは、なんか機械で作業している二人組みが。


いやあ、びっくりしたでしょうね。

真っ暗な森から人影が出てきて。

そして思ったでしょうね「なんだコイツ」って。

正直今思うと、完全に不審者ですよね。


まあ、もうへとへとに疲れてるオイラにとってはもう何もかもがどうでも良いことで、もうただ自分の車に向かっていきます。
もちろん駐車場には1台しか車はありません。

そして車に乗り込みふと時計を見ると18時過ぎ。


登り2時間。
下り2時間ちょい。




いやまて。

下りはかなりハイペースだったはず。
勢いがついて自然に速くなるし、森に入って後半は恐怖に突き動かされて早歩きに近い。

登りの時は何度も休みながら登ってたけど下りは写真4〜5枚撮るのに立ち止まった程度。

さらに下りは一部走ってました。




そんなわけでみなさん、登山は計画的に。


それと照明を持っていきましょう。
(暗くなる前に帰れよ)




でもマジで念のために照明持参しといた方がいいかも。